最新年式
26/27
掲載モデル数
11
記事掲載モデル
11
EXTREM official brand visual
EXTREM official site brand visual. EXTREM official site

Brand Profile

Åreで作る、雪上感覚と耐久性を重視したスウェーデン発ブランド

EXTREMは、北欧ブランドらしいすっきりした見た目だけで判断すると読み違えやすいブランドです。公式のストーリーでは、1981年にFrösön(フルーソン)で2人の10代が親のガレージでスノーボードを作り始めたことが出発点とされています。趣味が事業になり、現在はÅre(オーレ)郊外の自社工場でスキーを作る形へ発展しています。

カタログで繰り返し語られるのは、Åreでの手づくり、滑り手であるスキーヤー自身が設計・テスト・製造まで担うこと、そして100%再生可能エネルギーでの生産です。EXTREMは外注中心のブランドというより、製造現場のスキーヤーが自分たちの滑りたい板を作るブランドとして読むのが自然です。

モデル体系は明快です。Projectはフロントサイド性能、Formulaはカテゴリーに収まらない遊べるセンター88mm、Factoryはセンター96/102/112mmで山全体を滑るフリーライド、Iconはレディースのセンター90/96/102mm、Drifterは登りも含めて使うフリーツーリングです。用途を先に決めると、EXTREMのラインは迷わず読み解けます。

  • 対象年式: 26/27(公式カタログ基準)
  • ブランドの軸: 1981年のFrösön起点、Åreの自社工場、40年以上の経験
  • 製造の軸: Åreでの手づくり、100%再生可能エネルギー、プリプレグ構造、厚いエッジ・ソール・ABSサイドウォール
  • 選び分けの目安: Project=フロントサイド、Formula=遊べるオールマウンテン、Factory=フリーライド、Icon=レディース、Drifter=フリーツーリング
公式サイトから確認したポイント
  • 本記事は、EXTREM公式の2026/27カタログ(Workbook)で確認できる26/27モデルを対象にしています。
  • 公式によると、EXTREMはスウェーデンのÅre(オーレ)にある自社工場で、設計から製造まで一貫してスキーヤー自身の手で行うことを軸に据えています。
  • 公式のブランド紹介では、1981年にFrösön(フルーソン)で2人の10代が親のガレージでスノーボードを作り始めたことが出発点とされ、のちにÅre近郊の工場へ発展したと紹介されています。
  • 公式サイトとカタログでは、100%再生可能エネルギーでの製造、厚みのあるエッジとソール、ABS(樹脂製のサイドウォール)、プリプレグ構造(樹脂を含ませた素材を重ねる製法)など、耐久性を重視した製造の文脈が紹介されています。
  • 公式カタログでは、26/27のラインがProject/Formulaのフロントサイド・オールマウンテン、Factoryのフリーライド、Iconのレディース、Drifterのフリーツーリングに分類されています。

この記事は公式サイト・公式PDFの文脈をもとに編集しています。各モデルの形状図はメーカー公式スペックから作図し、記事中の写真は公式サイト/公式PDF由来のものだけを使用します。

EXTREM公式サイトのÅre工場チーム画像
Åre工場の公式画像です。EXTREMは、設計からテスト、製造までをスキーヤーのチームで行うことをブランドの中心に置いています。 EXTREM official Åre Ski Factory image
EXTREM公式サイトのスキー製造プレス画像
Åre工場の製造画像です。公式では、耐久性やプリプレグ構造、使用するエネルギー源まで製造思想として紹介されています。 EXTREM official Åre Ski Factory image

Project / Formula

Project 83/91とFormula 88で、整地と遊びを分ける

Project 83は、フロントサイド(整地中心の滑走)の基準になるモデルです。全幅にわたるTitanal(チタナール=金属補強板)、ポプラとブナのウッドコア(芯材)、レース由来の振動吸収素材でエッジの食いつきとパワーを出しつつ、センター83mmとわずかなロッカーで、北スウェーデンの変わりやすい雪にも対応する位置づけです。

Project 91は、Projectの考え方を一段引き上げたモデルです。見直したサイドカットとしなりにより、整地、春のザラメ雪、コブ、風で締まった雪面まで、フロントサイド全体を高速安定性と取り回しのよさで滑れるモデルとして紹介されています。

Formula 88は、ひとつのカテゴリーに収めにくいモデルです。短いターン半径、広めのトップ/テールロッカー、センター88mm、足元のTitanal補強を組み合わせ、カービングからパーク、ツリーラン、コブまで遊べる板として位置づけられています。

この章の主要モデルを比較

EXTREM公式サイトのProjectフロントサイド滑走画像
Project系はEXTREMのフロントサイド性能を担うラインです。83/91の幅の差とTitanal構造で、整地から荒れたフロントサイドまでをこなします。 EXTREM official Project image

Factory Series

Factory 96/102/112でフリーライドの深さを選ぶ

Factory 96は、Factoryシリーズの性能にさらに幅広い対応力を加えたオールマウンテン・フリーライドです。公式では、ノートラックのパウダーから圧雪したての整地バーンまで、1本でどこでも滑りたい人向けとして紹介されています。素早いエッジの切り替えと、直感的な乗り味が持ち味です。

Factory 102は、工場で働く攻めるスキーヤーたちが山全体で使うために作ったフリーライドモデルです。センター102mm、しなりが奥に向けて強くなる設計、足元のTitanal補強により、パウダーでの浮力、荒れた雪、硬い整地までをまとめてこなす位置づけです。

Factory 112は、大きな山を滑るためのビッグマウンテン・フリーライドです。製造チームに「理想の1本」を作らせたという背景があり、幅広のわりに安定しながらも取り回しがよく、硬い雪でもエッジを保ち、深雪では浮力とテールを横へ滑らせるルーズなターンを出せるモデルです。

この章の主要モデルを比較

EXTREM公式サイトのFactory 112滑走画像
Factory 112の公式系画像です。Factoryは96/102/112で、オールマウンテン・フリーライドからビッグマウンテンまで幅を広げています。 EXTREM official Factory image

Icon Series

Icon 90/96/102でレディースの用途を明確に分ける

Icon 90は、Åreのホームゲレンデの厳しいコンディションから生まれたレディースのフロントサイドモデルです。アイスバーン、柔らかいコーデュロイ状の整地、荒れたコブまでを想定し、全幅Titanalを2枚重ね、ポプラのコア、わずかなロッカーとテーパー(先細り形状)で、強さとターンへの入りやすさを両立します。

Icon 96は、レディースのオールマウンテンとして、カービング、ツリーラン、ゲレンデ裏の斜面までを1本で滑るためのモデルです。公式では「オールマウンテンの女王」と紹介され、ポプラのウッドコアと軽量グラスファイバーで、パワー、振動吸収性、エッジの食いつきを軽さとまとめています。

Icon 102は、新しいレディースのフリーライドモデルで、Mothertree 105の後継として明確に紹介されています。細かく調整したロッカー、扱いやすいターンの入り、抜けやすいテール、パウダーでの浮力により、レディース・フリーライドの中心として読めるモデルです。

この章の主要モデルを比較

EXTREM公式サイトのIcon 102滑走画像
Icon 102の公式系画像です。Iconは単なるレディースの色違いではなく、90/96/102でフロントサイド、オールマウンテン、フリーライドを分けています。 EXTREM official Icon image

Drifter Series

Drifter 96/102で登りと下りを両立する

Drifter 96は、長いツアーや大きな山行に向けた軽量ツーリングスキーです。ただし公式では、登りの軽さだけでなく下りの滑走性能も重視するフリーツーリングとして紹介されています。硬い雪、風で締まった雪面、新雪まで幅広く対応します。

Drifter 102は、世界中の山を滑り歩くための汎用性の高いモデルです。1700g未満の軽さ、軽量重視のカーボン構造、たっぷりのロッカーとテーパー(先細り形状)により、登れる軽さと、下りでの安定感・振動吸収性を両立する狙いです。

この章の主要モデルを比較

EXTREM公式サイトのDrifter 96ディテール画像
Drifter 96の公式ディテール画像です。Drifterは軽さだけでなく、重量に対してエッジの食いつきと振動吸収性を最大化する考え方の板です。 EXTREM official Drifter image
EXTREM公式サイトのスキー製造木材画像
Åre工場の素材まわりを示す公式画像です。Drifterのような軽量モデルでも、EXTREMは耐久性と素材選びを強く打ち出しています。 EXTREM official Sustainability image

Representative Models

用途と構造で比べるEXTREM代表モデル

EXTREMは、Project 91、Formula 88、Factory 102、Icon 96/102、Drifter 102を並べると性格がつかみやすいブランドです。Projectでフロントサイド、Formulaで遊べるセンター88mm、Factoryでフリーライド、Iconでレディース、Drifterでツーリングという5つの役割を押さえられます。

同じÅre製造の思想でも、ProjectとIcon 90はTitanalで硬い雪に強く、FactoryとIcon 102はロッカーとテーパーで未圧雪への対応力を高め、Drifterはカーボンと軽さで登りまで含めます。用途だけでなく構造で見ると、それぞれの違いが分かりやすくなります。

代表モデルを横並びで比較

EXTREM公式スキーラインナップ集合画像
EXTREMはライン名ごとの狙いがはっきりしています。集合画像と各モデルを並べると、幅と用途の流れが見えてきます。 EXTREM official skis collection image

まとめ

EXTREMの26/27は、Project/Formulaのフロントサイド・オールマウンテン、Factoryのフリーライド、Iconのレディース、Drifterのフリーツーリングという5つの役割で整理すると理解しやすいラインです。

背景にあるのは、Åreの自社工場、100%再生可能エネルギー、40年以上の経験、滑走感と耐久性を重視した手づくりの製造思想です。用途でラインを決めたら、硬い雪に強いTitanal、未圧雪向けのロッカーとテーパー、登りも含む軽量カーボンという構造で絞るのが選び方の核心です。

EXTREMの全11モデルを見る