Redster S9i PRO
S9 FISをベースにした高性能ショートターンモデルです。技術選や高速域を意識し、切り返しの速さと精度を優先する上級者に向きます。
メーカー公式スペックでスキー板・ギアを横断比較する日本語データベース
Official Model Guide
Atomicの25/26モデルは、Redster iの速さとエッジ精度、Maverick/Maven CTIのオールマウンテン性能、Bentの浮力と遊び、Backlandの軽量ツアー性能で選ぶと整理しやすくなります。競技色の強いブランドに見えても、実際は「整地で速く滑るか、山全体を滑るか、深雪で遊ぶか、登りも含めるか」で候補が大きく分かれます。
Brand Profile
Atomicを読む入口は、Redsterに代表されるレース/オンピステ(整地)の速度感です。公式カタログのRedsterの章は、スローガン「Faster. Always」とレーサーの滑走イメージから始まり、まず速さ、エッジの食いつき、振動吸収、ターン後半の加速感を中心にブランドの芯を見せています。
ただしAtomicは、レース板だけを作るブランドではありません。25/26のラインを見ると、Redsterで作った正確さを、Maverick/Mavenでは山全体を滑る安定性へ、Bentでは地形やパウダーで遊ぶ自由度へ、Backlandでは登行を含む軽さへと広げています。シリーズ名だけでなく、どの雪面でスピードを維持したいのか、どこで浮力や軽さへ振っているのかで読むと、自分の滑りに合う1本が見つけやすくなります。
日本の店頭で比較されやすいのは、Redsterの基礎・デモ系と、Maverick/Maven、Bent、Backlandの山側ラインです。Redster内でもFIS、RS、i、Q、X、Cloudは性格が異なり、FIS/RSは競技、iは国内の基礎・デモ向け上位、Q/Xはゲレンデ内の対応幅、Cloudはレディースのオンピステ向けと分けて見ると、名前の近さに惑わされません。
この記事は公式サイト・公式PDFの文脈をもとに編集しています。各モデルの形状図はメーカー公式スペックから作図し、記事中の写真は公式サイト/公式PDF由来のものだけを使用します。
25/26 Topic 01
25/26で最初に注目したい更新はRedster iです。公式カタログは、新世代のRevoshock(振動吸収機構)、Carbon Boost(カーボン補強)、Full Flex(全長フレックス)、カルバポプラのウッドコアを一つの設計としてまとめて見せています。単に硬い板というより、荒れたバーンでもスキーを落ち着かせ、ターン後半に加速感を返す方向のアップデートと読むのが自然です。
S9i PROはショートターン性能を国内の基礎・技術選の速度域へ寄せた上位、S9i Revoshock Sはプレミアムなショートターン向け、Q9i Revoshock SはRedsterらしい反応を少し広い雪面へ対応させたモデルです。Redsterを一括りにすると選びにくいので、切り返しの軽さ、基礎の高速域、荒れ雪への対応幅で分けて見ると、上級者向けの中でも自分の滑りに近いものが選べます。
S9 FISをベースにした高性能ショートターンモデルです。技術選や高速域を意識し、切り返しの速さと精度を優先する上級者に向きます。
新世代のRevoshock SとCarbon Boostを備えたショートターンの中心モデルです。安定感とクイックさを両立したい基礎・デモ志向の中上級者に向きます。
Q系の幅とRedster iの技術を組み合わせた、ゲレンデで万能に使えるモデルです。荒れた雪や大きめのターンまで含めて、整地を快適に滑りたい人に向きます。
25/26 Topic 02
MaverickとMavenは、Atomicのオールマウンテン側を担うラインです。公式カタログでは、HRZN 3D(トップ形状の3D構造)がトップの表面積を増やして深雪で浮力を高める技術として紹介されています。Maverick/Maven用のHRZN 3Dトップはウッドで補強されており、軽いパウダーだけでなく荒れた雪での安定も狙っています。
Maverick 96 CTIは、ゲレンデ脇、荒れ雪、軽いパウダーまで1本で見たい人の基準幅です。Maven 94 CTIはMaven側の上位で、軽さだけでなくパワーと安定も備えたレディース向けオールマウンテンとして読めます。硬いバーンの精度だけを追うRedsterとは違い、雪面が変わってもスピードを落とさずに抜けるためのラインです。
センター96mmのCTI(カーボン+チタナール構造)です。山全体を1本で滑りたいときの基準になるオールマウンテンモデルです。
センター94mmのMaven上位幅です。軽さだけでなくCTI(カーボン+チタナール構造)によるパワーと安定を備えた、レディース向けのオールマウンテンです。
25/26 Topic 03
BentとBacklandは、どちらもRedsterとは違う山側のラインですが、役割は大きく異なります。Bentは地形・パウダー・フリースタイルの遊びを含めたフリーライド寄りです。Bent Chetler 120を頂点に、100/90/85やジュニアまで広がり、浮力と扱いやすさのバランスで選ぶシリーズです。
Backlandは、登って滑ることを前提にした軽量ツアー寄りです。Backland 109/102/95/88/85と幅の選択肢はありますが、Bentよりも登行効率と軽さを重視して読みます。同じHRZN 3D系の文脈が出てきても、Bentは遊び、Backlandは移動を含めた山行という性格の違いを押さえておくことが、正しい1本を選ぶ前提になります。
センター120mmのBent系旗艦です。HRZN 3D(トップ形状の3D構造)とパウダーロッカーで、深雪の浮力と地形遊びを重視する上級者向けです。
センター100mmのBentです。深雪専用ではなく、ゲレンデ外や地形遊びまで含めて1本でこなしたい中級以上の人に現実的な幅です。
センター109mmながら軽量設計です。浮力とツーリングの登行効率を両立させたい、バックカントリー志向の人に向くBacklandの代表です。
Representative Models
代表モデルは、Atomicの顔が一方向に偏らないように選んでいます。Redster S9 Revoshock Sはゲレンデでの速さとターン精度、Maverick 96 CTIは山全体への対応力、Bent Chetler 120はパウダーと地形遊び、Backland 109は軽量ツアーと浮力のバランスを担います。
Atomicを競技ブランドとだけ捉えると、BentやBacklandの狙いが見えにくくなります。Redsterの精密さ、Maverick/Mavenの雪面対応、Bentの遊び、Backlandの登行効率は、それぞれ違う目的で並んでいます。整地で速さを求めるのか、山全体を滑りたいのか、深雪で遊びたいのか、登りも含めるのかを先に決めることで、ラインの選択は一気に絞れます。
Redsterのゲレンデ向けショートターン代表です。速さとエッジの食いつきを求める、整地中心の中上級者に向きます。
センター96mmのCTI(カーボン+チタナール構造)です。山全体を1本で滑りたいときの基準になるオールマウンテンモデルです。
センター120mmのBent系旗艦です。HRZN 3D(トップ形状の3D構造)とパウダーロッカーで、深雪の浮力と地形遊びを重視する上級者向けです。
センター109mmながら軽量設計です。浮力とツーリングの登行効率を両立させたい、バックカントリー志向の人に向くBacklandの代表です。